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いらっしゃい~
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2008年に発行された幻の冊子。テーマは「南のムラ」そして「水を巡る旅」。
記事はこちら


食のたからもの再発見
東京財団2009年度政策提言プロジェクト全25編。今の時代に残る各地の食の「記憶」をまとめた貴重な記録。「釜炒り茶」「木曽赤かぶ」を担当。各方面で活躍中の執筆陣に叱咤され貴重な経験させてもらった。椎葉村、九州のお茶は忘れられません



味の箱舟/ark of taste
2007年、スローフード協会のプロジェクトに協力。現在22品目が国際認定を受けた、日本の「味の箱舟」品目のうち13品目の認定を手伝った。認定品目(英語)はこちら

ここきち!
知人のMさんがやってる農家レストランポータルサイト。

国友農園
高知県いの町、山奥の実生自生のお茶を再生させた釜炒り茶。自然とともにあるお茶の原風景が広がって

熊野鼓動!
がんばってほしい友達がいるところ。

お米のふなくぼ
お米のこと、ごはんのことを大切に考えるお米屋さん

森の空想ミュージアム
宮崎県西都市。児湯郡木城町茶臼原のすぐそばで、祈りの空間。主宰は高見乾司さん。九州の民俗仮面博物館もある

*ナナオサカキ*
*profile*
- 2010/07/01/Thu 23:12:13
- CATEGORY:[mono]お茶
山茶の原風景が蘇る…國友昭香さん
たいへんなお茶をつくっている人に会いに行った。
高知、いの町、國友昭香さん。
雨なのに、その日に突然電話した、飛び込みだったのに、
雨の中、車で待っていてくださった。
この場所に、いつかいきたいなと思い、
ほんと偶然みたく、突然、機会がやってきちゃったのだ。
6月25日。
お会いするなり、
「ふつうは会いませんけど、こんな雨なのに来たいゆうんは、と思って」
後に会議も控えておられ、ほんの2時間の滞在だったが、
その短い時間、早口で、要点をもらさぬよう、ていねいにご説明くださった。
ほんの山道のとちゅう、この風景がとつぜん現れた。
振り返ると1反もない急斜面の小さな谷、
むき出しの岩がごろごろ、小さな全体風景に、芭蕉ちらり
斜面に貼り付いている、幼いような茶の木、
滴る天水を受けて、きらんきらん光っていた。
この数百それぞれの根は深く、土ではない岩の間に食い込み、
おそらくは50年、いやもしかして百年の時間を生きた?
自家不和合とて、まったく異なる形質のそれぞれは、
赤くちぢれる小葉の叢、細い幹太い幹、
アッサムのよう、おおらかな葉、それぞれが宇宙。
この小さな、場所の宇宙のようでした。
あと5年も待てば、その素性が見えてくるんだろうか。
驚き、感動、
とてもじゃないがすべてを咀嚼するなんてとても。
雨だったし、岩間を滔々流れる水の風景だけが焼き付きました。


國友さんは、釜炒りの、山のお茶をつくっています。
地の利時の利、謙虚な茶づくり。
無肥料に近いアプローチ、
何十種類も他の茶取り寄せて味覚の基準整えて、
慎重に地元の方法ベースで製茶の基本スタンスを……
ってことは人が関与することについて謙虚ということ。
だからたぶん、ヘンな外圧でもかからない限り、
学びが歴年蓄積される、人の集まる。
國友さんはたいへんな感性をお持ちのはちきんさん?
は失礼か。
土佐弁が美し~く聞こえる声色、
なんとなくだが、味嗅触覚的な野性こそが、
光芒の発する場所を知っているというか。
だから同時に、あの自然畑は当面、「野生」と「ヒト」の、
幸せな中間風景として生長するでしょう。
見上げるような斜面、警報鳴るような雨の流れも、
なんちゃない、その逞しさのフツーさ、
これは國友さんじゃない、地と時、
そして茶の木が備え持ってる。
山の茶、里の茶の味覚分類。
番茶の香りのエッセンス、
あれは火でイヤミを消す。
番茶はできるだけ遅い葉っぱがいい。
香ばしい「里のお茶」。
釜炒り茶には、抜き差し難く、
堂々なつかしの暮らし味ナンバーワンのお茶、
里の土の味しゆう、ばあちゃんのお茶の世界。
それとは別か、里の香りのせん、
仙人さんの「山の香り」のお茶、
里の素性からきっかり決別。
何十年かかるかわからないけど、
こんな考え方背負い込んでる人いないんですよ。
経験はないけど、
地の塩求めてやまぬ人間なら、
いつか希求する、そんな山のエッセンス、かな?
いやいやきっと育っていく。
育てなければならんでしょう。
続きはまた書きます。
おっ、その前に、國友さんにお礼のあいさつばせんといかん。
高知、いの町、國友昭香さん。
雨なのに、その日に突然電話した、飛び込みだったのに、
雨の中、車で待っていてくださった。
この場所に、いつかいきたいなと思い、
ほんと偶然みたく、突然、機会がやってきちゃったのだ。
6月25日。
お会いするなり、
「ふつうは会いませんけど、こんな雨なのに来たいゆうんは、と思って」
後に会議も控えておられ、ほんの2時間の滞在だったが、
その短い時間、早口で、要点をもらさぬよう、ていねいにご説明くださった。
ほんの山道のとちゅう、この風景がとつぜん現れた。
振り返ると1反もない急斜面の小さな谷、
むき出しの岩がごろごろ、小さな全体風景に、芭蕉ちらり
斜面に貼り付いている、幼いような茶の木、
滴る天水を受けて、きらんきらん光っていた。
この数百それぞれの根は深く、土ではない岩の間に食い込み、
おそらくは50年、いやもしかして百年の時間を生きた?
自家不和合とて、まったく異なる形質のそれぞれは、
赤くちぢれる小葉の叢、細い幹太い幹、
アッサムのよう、おおらかな葉、それぞれが宇宙。
この小さな、場所の宇宙のようでした。
あと5年も待てば、その素性が見えてくるんだろうか。
驚き、感動、
とてもじゃないがすべてを咀嚼するなんてとても。
雨だったし、岩間を滔々流れる水の風景だけが焼き付きました。




國友さんは、釜炒りの、山のお茶をつくっています。
地の利時の利、謙虚な茶づくり。
無肥料に近いアプローチ、
何十種類も他の茶取り寄せて味覚の基準整えて、
慎重に地元の方法ベースで製茶の基本スタンスを……
ってことは人が関与することについて謙虚ということ。
だからたぶん、ヘンな外圧でもかからない限り、
学びが歴年蓄積される、人の集まる。
國友さんはたいへんな感性をお持ちのはちきんさん?
は失礼か。
土佐弁が美し~く聞こえる声色、
なんとなくだが、味嗅触覚的な野性こそが、
光芒の発する場所を知っているというか。
だから同時に、あの自然畑は当面、「野生」と「ヒト」の、
幸せな中間風景として生長するでしょう。
見上げるような斜面、警報鳴るような雨の流れも、
なんちゃない、その逞しさのフツーさ、
これは國友さんじゃない、地と時、
そして茶の木が備え持ってる。
山の茶、里の茶の味覚分類。
番茶の香りのエッセンス、
あれは火でイヤミを消す。
番茶はできるだけ遅い葉っぱがいい。
香ばしい「里のお茶」。
釜炒り茶には、抜き差し難く、
堂々なつかしの暮らし味ナンバーワンのお茶、
里の土の味しゆう、ばあちゃんのお茶の世界。
それとは別か、里の香りのせん、
仙人さんの「山の香り」のお茶、
里の素性からきっかり決別。
何十年かかるかわからないけど、
こんな考え方背負い込んでる人いないんですよ。
経験はないけど、
地の塩求めてやまぬ人間なら、
いつか希求する、そんな山のエッセンス、かな?
いやいやきっと育っていく。
育てなければならんでしょう。
続きはまた書きます。
おっ、その前に、國友さんにお礼のあいさつばせんといかん。
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