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2008年に発行された幻の冊子。テーマは「南のムラ」そして「水を巡る旅」。
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食のたからもの再発見
東京財団2009年度政策提言プロジェクト全25編。今の時代に残る各地の食の「記憶」をまとめた貴重な記録。「釜炒り茶」「木曽赤かぶ」を担当。各方面で活躍中の執筆陣に叱咤され貴重な経験させてもらった。椎葉村、九州のお茶は忘れられません



味の箱舟/ark of taste
2007年、スローフード協会のプロジェクトに協力。現在22品目が国際認定を受けた、日本の「味の箱舟」品目のうち13品目の認定を手伝った。認定品目(英語)はこちら

ここきち!
知人のMさんがやってる農家レストランポータルサイト。

国友農園
高知県いの町、山奥の実生自生のお茶を再生させた釜炒り茶。自然とともにあるお茶の原風景が広がって

熊野鼓動!
がんばってほしい友達がいるところ。

お米のふなくぼ
お米のこと、ごはんのことを大切に考えるお米屋さん

森の空想ミュージアム
宮崎県西都市。児湯郡木城町茶臼原のすぐそばで、祈りの空間。主宰は高見乾司さん。九州の民俗仮面博物館もある

*ナナオサカキ*
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- 2010/07/20/Tue 23:08:30
- CATEGORY:[koto]らでぃ~
おいしいごはん…ふなくぼ商店

ふつうの炊飯ジャーのモードは「早炊き」、
ただし研いで浸水は冷水、時間をおく。
むらしてから、手に塩、そして握る。
江東区のお米屋さん、ふなくぼ商店、
船久保正明さんのお店で、お米、ごはんにまつわる
いろんな話、悩みを聞いてきた。
ちょっと考えさせられた。
船久保さんは、お米屋の息子である。家業を継ぐのは父親の死がきっかけ、最初は継ぎたくなかったが、あるとき徹底的にこだわってやろうと一念発起、それまでフレンチの料理店で修行したりの自分なりの味覚や視点、感性を試してやろうと食い下がり始める。
食い下がるというと聞こえが悪い。が、それまでの得意先筋や仕入れ筋の話や常識だけでは、スーパー台頭、価格勝負の米業界で生き残れないのもわかっていた。自分の目線すなわち業界の非常識を信じ続けるには、レンタカー借りて自ら田んぼに生産者に足を運び、お願いしてお米を仕入れて売る、そんなスタイルで、ホントにうまい米を確保する、そんな作業の繰り返しから得られる実感を拠り所にするしかなかったのだ。


やるなら徹底的に。米穀協会が推進するお米マイスター制度にもチャレンジ、今は全国に数人しかいない五つ星マイスター、さらに雑穀の資格も取り、その知識経験は押しも押されぬ引く手あまたの有名人として雑誌やセミナーのお呼びもかかるようになった。らでぃっしゅぼーやの勉強会でもお世話になってきた。田んぼに出向き土を舐め、その田んぼのお米の特性を言い当てる芸(?)もさることながら、その作り手がどんなところに丁寧で、ずぼらなのかを見抜く鋭さに舌を巻くし、それは裏返せば、おいしいお米がどんなに多くの幸いに恵まれて生まれるかについての感激にも結ばれる、ひとつの「評価」の源泉にもなる。
と、ここまでは米屋の目利きの話だが、船久保さん、今年春からおにぎり屋さんの事業に踏み込んでいる。自社ビルに設えた「本店」と、なんと東京駅地下の「結庵」がそれだ。取材したこの日は、船久保さんにおにぎりを握ってもらう全工程を教えてもらったが、それはなんの変哲もない電子ジャーを使って。ところが出来上がりが全然違った。とてつもなく輝く真っ白な「銀シャリ」、手塩の旨味あったかい、甘ぁいなんともいえぬ懐かしい高級感(?)に驚かされつつ、そのメカニズムの何故も教えてもらったのだが、感じ入ったのは次の言葉だった……
おいしいお米の見極めだけでなく、自らつくって再現し、そのウデによりおにぎり屋さんを開業。お店のほうは電子ジャーじゃなく、特注の羽釜と14000kcalのガスコンロで按配手調整で炊き上げるんだから、こりゃあおいしいに決まっている。決まっているが、悩ましいのは、米の商いというものが置かれている現状についてである。そのことが、船久保さんをしておむすび屋さん開業と、とても密接に絡んでいるのだ。僕はこの話を聞いて、船久保さんの指摘はお米だけの問題ではないと、同じような心あたりに、ちょっとこのまっま逃げおおせないような、覚悟を求められているようなヤバさを追い討ちされたような気持ちにさせられた。日本の食はどうなるんだ?(続きは改めて)
頑張れ、ごはん!お米のふなくぼ
食い下がるというと聞こえが悪い。が、それまでの得意先筋や仕入れ筋の話や常識だけでは、スーパー台頭、価格勝負の米業界で生き残れないのもわかっていた。自分の目線すなわち業界の非常識を信じ続けるには、レンタカー借りて自ら田んぼに生産者に足を運び、お願いしてお米を仕入れて売る、そんなスタイルで、ホントにうまい米を確保する、そんな作業の繰り返しから得られる実感を拠り所にするしかなかったのだ。


やるなら徹底的に。米穀協会が推進するお米マイスター制度にもチャレンジ、今は全国に数人しかいない五つ星マイスター、さらに雑穀の資格も取り、その知識経験は押しも押されぬ引く手あまたの有名人として雑誌やセミナーのお呼びもかかるようになった。らでぃっしゅぼーやの勉強会でもお世話になってきた。田んぼに出向き土を舐め、その田んぼのお米の特性を言い当てる芸(?)もさることながら、その作り手がどんなところに丁寧で、ずぼらなのかを見抜く鋭さに舌を巻くし、それは裏返せば、おいしいお米がどんなに多くの幸いに恵まれて生まれるかについての感激にも結ばれる、ひとつの「評価」の源泉にもなる。
と、ここまでは米屋の目利きの話だが、船久保さん、今年春からおにぎり屋さんの事業に踏み込んでいる。自社ビルに設えた「本店」と、なんと東京駅地下の「結庵」がそれだ。取材したこの日は、船久保さんにおにぎりを握ってもらう全工程を教えてもらったが、それはなんの変哲もない電子ジャーを使って。ところが出来上がりが全然違った。とてつもなく輝く真っ白な「銀シャリ」、手塩の旨味あったかい、甘ぁいなんともいえぬ懐かしい高級感(?)に驚かされつつ、そのメカニズムの何故も教えてもらったのだが、感じ入ったのは次の言葉だった……
……なんと。50年前の農家のおばあちゃんが、前の晩に井戸の冷たい水でお米を研いで漬けておき、翌朝カマドでごはん炊く、そんなフツウの方法が一番理に適ってるんです、これ以外になんもない。この姿にあるひとつひとつの段取りのぜんぶを点検すれば、今の食生活がどれだけ本質からかけ離れてるかっていうのがわかるし、ひとつひとつの勘所押さえれば、おいしいごはんは、再現できるんですよね
おいしいお米の見極めだけでなく、自らつくって再現し、そのウデによりおにぎり屋さんを開業。お店のほうは電子ジャーじゃなく、特注の羽釜と14000kcalのガスコンロで按配手調整で炊き上げるんだから、こりゃあおいしいに決まっている。決まっているが、悩ましいのは、米の商いというものが置かれている現状についてである。そのことが、船久保さんをしておむすび屋さん開業と、とても密接に絡んでいるのだ。僕はこの話を聞いて、船久保さんの指摘はお米だけの問題ではないと、同じような心あたりに、ちょっとこのまっま逃げおおせないような、覚悟を求められているようなヤバさを追い討ちされたような気持ちにさせられた。日本の食はどうなるんだ?(続きは改めて)
頑張れ、ごはん!お米のふなくぼ
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