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2008年に発行された幻の冊子。テーマは「南のムラ」そして「水を巡る旅」。
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食のたからもの再発見
東京財団2009年度政策提言プロジェクト全25編。今の時代に残る各地の食の「記憶」をまとめた貴重な記録。「釜炒り茶」「木曽赤かぶ」を担当。各方面で活躍中の執筆陣に叱咤され貴重な経験させてもらった。椎葉村、九州のお茶は忘れられません



味の箱舟/ark of taste
2007年、スローフード協会のプロジェクトに協力。現在22品目が国際認定を受けた、日本の「味の箱舟」品目のうち13品目の認定を手伝った。認定品目(英語)はこちら

ここきち!
知人のMさんがやってる農家レストランポータルサイト。

国友農園
高知県いの町、山奥の実生自生のお茶を再生させた釜炒り茶。自然とともにあるお茶の原風景が広がって

熊野鼓動!
がんばってほしい友達がいるところ。

お米のふなくぼ
お米のこと、ごはんのことを大切に考えるお米屋さん

森の空想ミュージアム
宮崎県西都市。児湯郡木城町茶臼原のすぐそばで、祈りの空間。主宰は高見乾司さん。九州の民俗仮面博物館もある

*ナナオサカキ*
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- 2010/05/10/Mon 22:56:43
- CATEGORY:[toko]お店
ユル楽し!コメダ珈琲店

初めて入ったコメダ珈琲店。前からその存在は知っていた。なんか少しずつ、国道沿いに出没してきてるなァと心の隅に入り込んでいたところ、いつのことかテレビでこのお店のことやってて、おおっ、コメダってこーゆーお店だったのねと理解。以降いつか入ってみようとは思っていたものの機会なく今日まで日を過ごしてきたというところ。
その機会はなんとコメダ珈琲店からずんっ!とやってきた。なんとボクのホームグラウンド、ちょっと前までクソまずい回転寿司チェーン店がなくなったその跡地にやってきたんである。全370店舗中の何号店だか、とにかくOPENが今年の4月23日とあるから新しい。で、コメダ珈琲店がどういうふうに「こーゆー店」なのかというと、まず、このお店が名古屋出身だということ。中京圏出身で東京で有名な食関係の企業といえば、ボクの場合1に三重のイオングループ2番目がCOCO一番屋ぐらいだから、おっとうとう3の名古屋やってきたんだナと。きっとナゴヤ~な感じの店だゾと。次に、テレビでは東京在住の名古屋出身者の方々がインタビューに答えてたんだけど、そろって「コメダさんが東京にきてむっちゃうれしい!」というコメントだったこと。おおナゴヤな感じのウケ加減、10年前に1ヶ月ほど過ごしたことがあったあの独特な感じにピンと来た。っていうことで、その増殖ぶりへの興味、どーしてどんどん増えてるんか?そのヒミツを知りたい!と、晴れて昨日、散歩がてらムスコと行ってきたのでした。
明るく広い店内は、これがもとクソまずい回転寿司チェーン店とおんなじ面積かとまず疑った。そしていらっしゃいませの元気な店員。さらにはじいちゃんばあちゃん家族連れにカップル喫煙禁煙ルームもそれぞれに広々と、違和感なく価値観ぜんぜん違う感じのファッション年齢層が一同になごやかムードというヘンな感じ。なんというか構えたカッコつけた感じがまったくなし。しかも入り口どまん前に新聞雑誌の棚は虚を衝かれて「えっここは床屋か?」。席に案内されて出てきたのはコップの水に、おお最近お目にかかれなくなったタオルのおしぼり!ウェットティッシュみたいなやつじゃないんだ。うんうんユル楽し~ってな感じでメニューを見る前にうれしくなってきた。
でメニューを見ると、おおウワサのシロノワール!これは丸いデニッシュパンみたいなパンの上にソフトクリームがとぐろを巻いてるヤツで、テレビでもこれむっちゃおいしいんですヨ、これがなくっちゃナゴヤとはいえませんっ!なんてインタビューがあったその実物。で、頼んだのがこのシロノワールと、ピザと、ホットドッグとコーヒー。そのどれもがなんか懐かしい感じの味わいばかりで、これ何といったらいいのか、一言で言うなら昔の喫茶店みたいな味と品揃え。
昔の喫茶店といえば、たとえばアイス珈琲はガム抜きがなかった頃とか、サンドイッチとトーストと、ナポリタンにミートソースの付け合せはタバスコに粉チーズ、コーヒーフロートソーダフロート、ときにこぶ茶なんかもあったりした、昭和の個人経営乱立していた頃、みたいなもんだ。スタバとかドトールなんかがなかった頃の喫茶店は、チェーン店といえば珈琲館とかコロラドとか、あとマイアミなんてのもあったなそんな程度で、その他はたいがいが個人経営でそれぞれよろしくやってた気がする。東京の場合はそんな喫茶店がいつのまにか影を潜めて、かわりにチェーン店がとってかわっていったなんて印象がある。
そんな、今ではなつかしい喫茶店の味わいってのは、今振り返るに、コーヒーという洋風の飲み物を筆頭に、その他すべてを洋風のニューで構成して、その全部が、外国人が見たら顔をしかめるような、笑っちゃうような和風アレンジされていた点が共通項としてあったような気がする。そんな和風アレンジのおかしさ、笑える恥ずかしさにいち早く気がついてしまった東京が、たぶん率先してそんな喫茶店を撲滅(?)していって、そのかわりに本格的なパスタ屋とか、コーヒー専門店とか、が展開、個人経営のおっちゃんたちが肩肘張らずによろしくやっていけてた喫茶店は陳腐化しちゃい、特に若モンたちが「ださいじゃん」と寄り付かなくなり、といった図式で廃れていった。

コメダ珈琲店は、そんな「廃れていった」なつかしい昔の喫茶店文化が、数十年の時を経て洗練された日本独自の様式を確立し、名古屋市民の絶大な支持を得て今を生き生き生きている、そんなお店なのだ。だってタオルのおしぼりである。こんなもん、他の競合店がどんどんやめてってるのに、カネもかかりそうだしメンテめんどくさそうだし、単にありゃあいいてな感覚ならなくたって誰も文句はなかったはず、が残ってる。おしぼりのよさ、温かみにこだわってないと残んないサービスだ。外国人がなんと言おうと、おれら日本人はデニッシュパンにソフトクリームのせたらむっちゃおいしいんよ、ってな信念だってまわりがどんどんスタバ化して生き残ってきたちゅうに、よっぽど自信がなくちゃ、ちょっと気弱な、または店舗運営のコンセプトなどどうでもいい経営者だったらとっくに捨て去ってしかるべきシロノワールである。そしてモーニングサービス、ご自由にお読みくださいと新聞雑誌のコーナーまで、まんまるく昭和の喫茶店文化そのものではないか。それらがなんの違和感なく、現代の喫茶店に生きている。そして多分このサービスは、日本全国370店に共通のサービスなんだ。
そして味はどうだったか?まったく合格点だ。パンならドイツ風?天然酵母?それともパリジャンも認めるバケット?いやいやふんわりやわらかい、日本人好みのパンなのです。明治に輸入された文化をそのまま発展させて日本人の「おいしい」に正直なパン。ホットドッグの本場は、ウワサによればニューヨークのヤンキースタジアム。安ーいバンズに刻んだだけのキャベツ、安物のウインナーのせて焼き立てをほおばる、1個1ドルの本場モンとはまた違う。あくまでもやわらかく、仕込んだキャベツはマヨネーズで下味つけて焼くからほどよく蒸されて独特の味わいなのだ。かかってるソースだってケチャップじゃなく、ナゴヤの誇る赤味噌系の、例の味噌カツにつかうソースと同じだったぞ。ピザの生地だってふんわりやわらかく、のってるチーズもまんまシュレッドチーズたぶんオーストラリア産。コーヒーについてきたクリームもつまんなポーションじゃなくって、たぶんあれは生クリームだった。そうそう、このカイシャの系列があのスジャータで有名なめいらくだから、それなりのこだわりもあるのだろう。


というわけでボクは数ある喫茶店の中で、コメダ珈琲店に、コメダ珈琲店を生み育てた名古屋の方々に経緯を表し、ちょっとどころではない肩入れをしたくなったのでした。ぜひ行ってみてください。ほっとするよん。


そんな、今ではなつかしい喫茶店の味わいってのは、今振り返るに、コーヒーという洋風の飲み物を筆頭に、その他すべてを洋風のニューで構成して、その全部が、外国人が見たら顔をしかめるような、笑っちゃうような和風アレンジされていた点が共通項としてあったような気がする。そんな和風アレンジのおかしさ、笑える恥ずかしさにいち早く気がついてしまった東京が、たぶん率先してそんな喫茶店を撲滅(?)していって、そのかわりに本格的なパスタ屋とか、コーヒー専門店とか、が展開、個人経営のおっちゃんたちが肩肘張らずによろしくやっていけてた喫茶店は陳腐化しちゃい、特に若モンたちが「ださいじゃん」と寄り付かなくなり、といった図式で廃れていった。

コメダ珈琲店は、そんな「廃れていった」なつかしい昔の喫茶店文化が、数十年の時を経て洗練された日本独自の様式を確立し、名古屋市民の絶大な支持を得て今を生き生き生きている、そんなお店なのだ。だってタオルのおしぼりである。こんなもん、他の競合店がどんどんやめてってるのに、カネもかかりそうだしメンテめんどくさそうだし、単にありゃあいいてな感覚ならなくたって誰も文句はなかったはず、が残ってる。おしぼりのよさ、温かみにこだわってないと残んないサービスだ。外国人がなんと言おうと、おれら日本人はデニッシュパンにソフトクリームのせたらむっちゃおいしいんよ、ってな信念だってまわりがどんどんスタバ化して生き残ってきたちゅうに、よっぽど自信がなくちゃ、ちょっと気弱な、または店舗運営のコンセプトなどどうでもいい経営者だったらとっくに捨て去ってしかるべきシロノワールである。そしてモーニングサービス、ご自由にお読みくださいと新聞雑誌のコーナーまで、まんまるく昭和の喫茶店文化そのものではないか。それらがなんの違和感なく、現代の喫茶店に生きている。そして多分このサービスは、日本全国370店に共通のサービスなんだ。
そして味はどうだったか?まったく合格点だ。パンならドイツ風?天然酵母?それともパリジャンも認めるバケット?いやいやふんわりやわらかい、日本人好みのパンなのです。明治に輸入された文化をそのまま発展させて日本人の「おいしい」に正直なパン。ホットドッグの本場は、ウワサによればニューヨークのヤンキースタジアム。安ーいバンズに刻んだだけのキャベツ、安物のウインナーのせて焼き立てをほおばる、1個1ドルの本場モンとはまた違う。あくまでもやわらかく、仕込んだキャベツはマヨネーズで下味つけて焼くからほどよく蒸されて独特の味わいなのだ。かかってるソースだってケチャップじゃなく、ナゴヤの誇る赤味噌系の、例の味噌カツにつかうソースと同じだったぞ。ピザの生地だってふんわりやわらかく、のってるチーズもまんまシュレッドチーズたぶんオーストラリア産。コーヒーについてきたクリームもつまんなポーションじゃなくって、たぶんあれは生クリームだった。そうそう、このカイシャの系列があのスジャータで有名なめいらくだから、それなりのこだわりもあるのだろう。


というわけでボクは数ある喫茶店の中で、コメダ珈琲店に、コメダ珈琲店を生み育てた名古屋の方々に経緯を表し、ちょっとどころではない肩入れをしたくなったのでした。ぜひ行ってみてください。ほっとするよん。
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