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2008年に発行された幻の冊子。テーマは「南のムラ」そして「水を巡る旅」。
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食のたからもの再発見
東京財団2009年度政策提言プロジェクト全25編。今の時代に残る各地の食の「記憶」をまとめた貴重な記録。「釜炒り茶」「木曽赤かぶ」を担当。各方面で活躍中の執筆陣に叱咤され貴重な経験させてもらった。椎葉村、九州のお茶は忘れられません



味の箱舟/ark of taste
2007年、スローフード協会のプロジェクトに協力。現在22品目が国際認定を受けた、日本の「味の箱舟」品目のうち13品目の認定を手伝った。認定品目(英語)はこちら

ここきち!
知人のMさんがやってる農家レストランポータルサイト。

国友農園
高知県いの町、山奥の実生自生のお茶を再生させた釜炒り茶。自然とともにあるお茶の原風景が広がって

熊野鼓動!
がんばってほしい友達がいるところ。

お米のふなくぼ
お米のこと、ごはんのことを大切に考えるお米屋さん

森の空想ミュージアム
宮崎県西都市。児湯郡木城町茶臼原のすぐそばで、祈りの空間。主宰は高見乾司さん。九州の民俗仮面博物館もある

*ナナオサカキ*
- 2007/07/19/Thu 04:54:33
- CATEGORY:[hito]農の人
大潟村の風景とこれから…信太惇吉くん
僕が“変わる”と感じたのは、2つの要素が何とはなしに符合したからだ。
そのひとつが大潟村の風景だ。前々回書いたように、ここはもと八郎湖を干拓してできた土地だ。今でもこの土地すなわち大潟村の周囲は水路(昔の湖の残り)に囲まれている。JRの八郎潟駅からバスに乗って走るとこの水路を渡るのだが、その広大な幽玄さに惹かれた。ちょうどうす曇りで、まっすぐ続く水路のむこうがもやで霞んでいた。ここは米を巡る悲しい葛藤があった場所だが、それは僕たちの色メガネでしかないんじゃないかと思ったのがこの瞬間。そして続く桜並木の道。春にはさぞかし美しかろうと並木の向こう側に一面の菜の花畑が広い。村の中心部に入ると(僕がどうかしていたのか)まるでアメリカの高級住宅地のように見えたのだ。住居の区画がゆったり整然と並び、メインストリートの街路樹は梅、柿が美しく管理され続いている。
後で聞いたら、桜並木は信太くんたちが幼稚園のころにみんなで植えた思い出があるという。「こんなに大きくなったんだぁ、って思いますよ」と明るく答えてくれた。昔と比べて変わったナァと思うのが、こうした変化だという。柿の木や梅の木は、村のおじいさんたちが植えて管理しているそうだ。
おじいさんたちといえば、入植した初代の人たちだ。その人たちが今はこの土地に樹を植え、息子たち孫たちが住み良い村になるようにと丹精を込めている。そのうえで、信太くんのような若者が育っている。アメリカ西部の美しい住宅街も、かつては荒野だった歴史がある。いつかここ大潟村に、大きな森が生まれてもおかしくはない。そんな美しい時間が流れ始めていることを感じたのだった。そして広い広い空間がある。あたらしい憧れが生まれてもおかしくはない。
(続く)
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