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いらっしゃい~
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2008年に発行された幻の冊子。テーマは「南のムラ」そして「水を巡る旅」。
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食のたからもの再発見
東京財団2009年度政策提言プロジェクト全25編。今の時代に残る各地の食の「記憶」をまとめた貴重な記録。「釜炒り茶」「木曽赤かぶ」を担当。各方面で活躍中の執筆陣に叱咤され貴重な経験させてもらった。椎葉村、九州のお茶は忘れられません



味の箱舟/ark of taste
2007年、スローフード協会のプロジェクトに協力。現在22品目が国際認定を受けた、日本の「味の箱舟」品目のうち13品目の認定を手伝った。認定品目(英語)はこちら

ここきち!
知人のMさんがやってる農家レストランポータルサイト。

国友農園
高知県いの町、山奥の実生自生のお茶を再生させた釜炒り茶。自然とともにあるお茶の原風景が広がって

熊野鼓動!
がんばってほしい友達がいるところ。

お米のふなくぼ
お米のこと、ごはんのことを大切に考えるお米屋さん

森の空想ミュージアム
宮崎県西都市。児湯郡木城町茶臼原のすぐそばで、祈りの空間。主宰は高見乾司さん。九州の民俗仮面博物館もある

*ナナオサカキ*
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- 2010/05/30/Sun 23:25:01
- CATEGORY:[koto]ウチゴハン
素うどん、出刃包丁

肌寒い昨日の昼ごはんは素うどんじゃった。
乾うどん国産小麦山形産。湯がいて鍋ごとちゃぶ台にどん。どんぶり、箸、薬味におろししょうが、田中屋の醤油、西伊豆八木沢海岸の岩海苔、以上。あったかくて、ダシなしでもとってもうまかった~。コレって田中屋の醤油の力かな? 田中屋は愛媛松山のお醤油やさん。十数年前にうかがったとき、社長の田中一生さん「醤油は香りが身上、熟成も、最初香りがピークになってそのあと旨味が進んでくるっていう順番だから、十年仕込みとかやみくもに寝かせたらだいなしじゃ。ウチはそこらへん考えて、やっぱ香りの醤油なんですよ」と。その言葉どおり、あっさりすっきり多分お刺身にあう粋な醤油。釜揚げっていうか鍋揚げのうどんにたらすと、ぷう~んといい香りが立ち上がる。しかも香りだけじゃない、単体での旨味は控えめなのだが、あわせる素材のわずかな旨味を捉えて増幅する、これハッキリわかる。昔よりちょっと塩気が立ってる気がしたのは、今日のおうどんがあまりにみプレーンだったからかな?それと岩海苔。これがよかった。ふつうの海苔ならたぶん崩れてしまうところ、しっかりボデを残してめんに絡む。シコシコ歯ざわりそれに礒の香り。西伊豆の心太屋さん、盛田屋製。心太のことは前に書いたが、ここは西伊豆の土肥にあるが、心太もこの岩海苔も、そして完全天日を謳う塩も、全部八木沢海岸というところのもので作っているのだ。


あそうそう、午前中は近くの地方市場にある刃物屋さんに包丁出しに行った。初めてお願いしたんだが、ステンレス出刃で800円。「あら今日はもう閉めちゃうんだよ、もうちょっと早く来ればいいのに」なんと包丁研ぎはその場でやってくれるものらしい。だったら午前中くればよかった、畑行くのと順番逆にすりゃ良かった。「これ左?」そうボク左利きで「左用は高いんだけどおんなじ値段でいいヨ」とまあ、じゃ来週取りに来ますと預けてきた。来週の小さな楽しみ増えた。ウチの近くにこういうお店あるんですね、うれしいモンです~
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- 田中一生
- 2010/05/07/Fri 21:14:13
- CATEGORY:[koto]ウチゴハン
礒もん(岩地)

西伊豆岩地の手漕ぎボートでは、陸からは行けない岸に上陸、小1時間ほど礒遊びというか貝拾いに没頭して、帽子1杯分ほど収穫。種類で巻貝系へばりつき系含めて5,6種、名前はわかんない。傘のような丸い形で岩にへばりついてて放射状の模様のやつはたぶんカサガイ?ニシのような巻貝に、3.4センチの真っ黒い巻貝…。
たくさん獲れると豊かな気持ちになるのと、どうも血がさわぐのか、眼前に食えるもんが散らばってるんだと思うと自然としゃがみこんで、どこだどこだ?と大っきいヤツを探し始めている。つられて女房子どもも探し始め……。それと、ばらばらに散開して黙々まったりお日様の下、波の音聞いてるときの、あの時間流れ方もいい。ああオレここで今、貝、拾ってるんだなァなどしみじみ。
まだ春とて今年の貝は食べたくなるほどには成長していない。小さなヤツ波打ち際にみっしりいるが無視して大っきいヤツを探す。岩の陰、手が届きそうもないような隙間の奥に大物がいる。大きいやつら1年2年、年を越しているので、やはりおいそれとは見つからないのだ。でも探せば見つかる。人が探しそうもないところ、たとえば岩と岩の隙間に石が詰まっているようならその石をめくってみる。するとデカイのがうじゃっと出てくる。岩の隙間も大人の目線から見下ろすんじゃなくて、地面から隙間を見上げると、うじゃっといる。……んな感じです。
こうして貝拾い覚えたのはずいぶん昔のこと。学生時代に式根島にキャンプに行って、シッタカとかワンサカ獲れたのを醤油で煮て食べたおいしさが始まりだったか。その後、礒にくっついてる貝はたいがい食べられるもんだと教えられて恐る恐る食べたのがカサガイ。これがウマイ!カサが5,6センチもあれば肝心の身は3センチほどのアワビのミニチュアで、小柄なワリに立派な貝柱のコリコリ感、その裏にちょこんとへばりついてる肝も多少ジャリっとするがほのかな礒の香り。
つくり方はカンタン。塩水に2~3時間置いておいた貝を鍋にあけ、醤油と酒で煮込むだけ。
礒モンの醤油浸し也。
- Tag :
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- 2010/05/06/Thu 21:33:03
- CATEGORY:[koto]ウチゴハン
小メジナの唐揚

メジナを、食った。といってチビのやつ。唐揚にして食った。刺身でも食った。うまかったぁ。
釣った魚である。チビ魚なのでもしかして大物狙いの方々はリリースしてしまうよなかわいいヤツだが、とにかく食いたい、釣った魚は食う、とウチにお持ち帰り。ウロコ落として出刃で頭落として内臓取って、片栗粉つけてジャージャー唐揚にして、じゃかじゃかって感じで食った。小さいので骨もサクサク尻尾まで問題なしで、こりゃ頭落とさなきゃよかったと思ったほど。揚げたてはホカホカ、ウナギのホネせんべいにやわらか~い白身がまとわりついた感じ。溶けちゃうような繊細な身なのだから。その白身からさらっとした旨味がしみてくる。塩だけで絶品。
西伊豆、岩地でひとときの海三昧、昨日2日目はなんと手漕ぎボートで釣り初挑戦。釣果はカサゴ1匹、とメジナたくさん!だった。このメジナ、釣り業界では礒釣りのメインターゲットで、そこいらの釣り雑誌立ち読みすれば、どこそこでメジナ50センチオーバー爆釣!とか、○○仕掛けでメジナもばっちり、とk、とにかく礒釣りでは超人気魚、特に礒釣り大好きヲタクの若モンからオジサンまでがアツくなる魚なのだ。釣り人はグレ、と呼んだりする。ボクらが釣ったのはそのメジナの子。カワイイ10センチぐらいのやつで、これがおもしろいほど釣れた。サビキ釣りといって、小物釣り用、細かい針が7、8個も連なっている仕掛けの上にエサのオキアミを詰めた小さな網袋をつけ、海に流すだけ。糸垂らした周辺に「コマセ」という専用のバラマキエサを蒔いて魚が寄ってくると、小魚くんたち夢心地かどんどん食いついてくる。針にエサつけてないのに、である。フシギだが至ってスタンダードな釣りかたなのであって、釣り人の知恵と工夫、自然との戦い、じっと我慢した末、とか毛頭もなく、全面的におおらかにファミリー向け釣りレジャーの遊び方として全国的に支持されているポピュラーな釣り方なのだ。
春が来るのが遅かったという。その遅い春を通り越して、今年は5月になって一気に初夏という感じの天気回りとなかなかさわやかなGWだった訳だが、海の魚たち、その季節感には追いついていないようで、それで魚も小さい。地元の人によると、メジナもホントならもっとでっかくなってて、そうするともっと深いところに降りていくそうだ。ボクたちが釣っちゃったメジナくんたちも、浅いところで成長するとちゅうだったのだな~。でも食べちゃった。んな事情で予想外だった小メジナは、予想外にボクらに釣られ、ボクらは「小メジナの唐揚」が予想外にうまいことを知った、というわけ。
- Tag :
- 西伊豆
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- 唐揚
- 2010/05/04/Tue 22:28:51
- CATEGORY:[toko]風景
民宿にて

今日はGWにて家族で息抜きとばかりひとっ走り西伊豆の民宿、海光苑。
場所は西伊豆の一番南、または南伊豆の一番北(どっちかわからん)の町、松崎のすぐ南にある岩地という小さな小さな漁村、入り江の部落。佳きところであった。民宿自体、いいし、入り江のなんとのどかなこと。天気も幸いして、ああ昔からこんなところってあったよな、昔からあったこんなところが、今も残ってるんだよな、というやすらぎ。
まあ、海に行きたかった。最近ちょとハマっている釣りを、家族で楽しみたかった。んでもって探したら、偶然、宿泊の人に手漕ぎボート無料で貸し出しますヨっていうこの民宿をみつけたのだった。

この西伊豆って場所は昔から不便なところだった。今はトンネルできたり道路もちょっとは整備されたし、車で行けばそんな遠くはないが、いかんせん山がちの地形で思い切った都市化が不可能な場所。だから人々の生活スタイルもそんなには変わっていないと思う。どころか、インターネットとかはどんどん普及してるから、すんでいる人にとって便利な部分はだいぶ便利にはなっていると思う。お立会いはその先で、海岸づたいにこまごまと見え隠れする村々は、それぞれの変化の違いが見て取れる。観光化が進んで入り江ん中でぶんぶん水上バイクがごう音轟かせてるところもあったし、逆に何にもしなさ過ぎて、絵に描いたような廃村スレスレっぽいところも。そんな中で岩地は生みもきれい、人もまばら、水上バイクは禁止で、東洋のコートダジュールを模してか、建て替えただろう民宿の2つ3つが、昔風和風から、テラス付のなんとなくヨーロピアンな風情に変化していて、これがけっこういいのだ。
たぶん岩地の人々は、コートダジュールという言葉の中に、民宿メインの村の経済に継続性を担保するために、また漁村の良さをしっかりと残すために、過度の開発を拒否して、モータリゼーション的アメニティも排除した中で、訪れる人がゆったりでき、かつ自分たちもほどほどのゆったりとした暮らしができる「折り合い」を見出したのではないかと思う。いやはや民宿の方々のもてなしに、おせじではない、ヨーロッパのアグリツーリスモ的ホスピタリティと同質のものを感じ取れるのである。捨てたモンじゃないですヨ、西伊豆。また行こう!
ちなみにお世話になった海光苑さんのサイトに、ぼくら家族登場しちゃってました!(ひみつ)
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